AA 文字の大きさ

四日市市教育委員会公式サイト

HOME > 教育長の部屋

ページID: 104806

教育における不易

 11月から12月にかけて、少林寺拳法、柔道、剣術・居合道・空手道、剣道といった武道の大会にたくさんお招きいただきました。
 まず、感心したことは、武道に取り組んでいる方々は、こどもも含め、身体の軸がしっかりしており、立ち姿勢が素晴らしいことです。
 武道は、相手の動きに応じて、攻撃したり、技を防御したりする運動であるからこそ、合理性がある洗練された動きを追求しています。武道の修錬を積むことで、自然に体幹が整ってくるのではないでしょうか。バランスのよい動きや効率的な動きの基本となるものは「正しい姿勢で立つ」ことにあると思います。

 次に、武道の基本は「礼に始まり、礼に終わる」と言われる通り、礼節が身に付いているということです。小学生・中学生・高校生・社会人と年齢の垣根なくともに活動していることから、こどもは大人の姿を見て学び、礼節を身に付けていきます。また、相手を思いやることや感情を抑えて黙々と修練する忍耐強さも大人と一緒に練習することで身に付けることができるのではないかと考えます。
 武道の大会を参観させていただき「正しい姿勢で立つこと」、「礼節を身に付けること」の指導の大切さと、そこには「大人の背中を見て育つこどもの姿」があることを改めて実感しました。
 

 また、11月は、3つの小中学校で「SST&SGE※の活動」、「いじめ予防授業」、「人権・同和教育」の授業を参観させていただきました。
 この3校の実践に共通するところは、「いじめ・差別を許さない学校・学級の風土の醸成」の基盤となる「聴き合う関係づくり」や「安心して学べる集団づくり」といった「人とかかわる力」を育む取り組みを、こどもたちが学校生活の中でいちばん多くの時間を過ごす「授業」においても大切に進めているところです。
 こどもたちの集団的な活動が常時展開されている学校だからこそ、「人とかかわる力」を育む場でありたいと思っています。ここに今の社会において学校の存在意義があるものと考えます。

 変化の激しい社会において、学校教育も様々な変革が求められていますが、これらのことは、誰もが身に付けておくべき基礎的な力(知識・スキル)であり、令和の時代となった今もなお、時代を超えて大切にしなければならない教育における「不易」にあたるところであると思います。  

 2024年が終わろうとしています。年末年始には、普段、お会いできない方々と再会を喜び合う機会もあろうかと思います。こどもたちの成長した姿をみなさんで実感していただき、よいお年をお迎えください。

 ※SST(行動の教育)&SGE(感情の教育)=ソーシャルスキルと自尊感情を育むトレーニング

注目情報一覧
新着情報一覧
各課の案内
プライバシーポリシー
サイトマップ
教育委員会事務局 教育総務課
三重県四日市市諏訪町1番5号(本庁舎9F)電話番号:059-354-8236 FAX番号:059-354-8308