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社会とつながる学校での学び

 1月25日(土)に四日市市議会高校生議会がありました。高校生議会は、「18歳選挙権が始まったことを契機として、模擬議会の体験を通じて未来を担う子どもたちに地方政治に興味を持ってもらい、地方政治への関心の向上を図るとともに、18歳未満の子どもたちの意見を聴取し、今後の市政の参考とする。」ことを目的とし、四日市市議会のみなさまのご尽力により平成30年度から開催いただいております。
 今回は、北勢地区の公立高校、市内私立高校および特別支援学校高等部より9校から23人の高校生議員が出席し、次のテーマによる3つの委員会に分かれ、議論が行われました。
 〇教育委員会:「不登校・学びの格差・国際交流について考える」
 〇人権委員会:「バーチャルでもリアルでも、みんなの人権を大切に!」
 〇若者の社会参画委員会:「政治は身近なもの!未来をつくるのは私たち」
 「若者の社会参画委員会」では、「教科書には載っているが、それを感じる機会が少ない」との委員長の主張を柱に「18歳になるまでに政治について学習できる機会の必要性について」の議論が進められました。
 「政治」については、小中学校では小6社会科「政治のはたらき」、中3社会科「公民」、高校では「現代社会」や「政治・経済」で学習しているはずですが、この生徒たちが受けてきた社会科の授業は、「子どもたちの発達に応じて、実生活・実社会の様々な場面で活用できる汎用的な能力に結び付けていく取組」まで至っておらず、「入試のための知識・理解」の範囲で学習が留まってしまっているのかもしれないといった課題を感じさせられました。
 また、どの委員会でも、始めはマイクの前で自分の意見を提案している姿に硬さが見られましたが、それぞれの提案や意見をホワイトボードに書き出し、委員会としての提言をまとめる段階では、ホワイトボードの前に集まり、前のめりになって話し合う姿に変わっていきました。まさに「目の前の事象から解決すべき課題を見出し、主体的に考え、多様な立場の者が協働的に論議し、納得解を生み出す」といった現行の学習指導要領が求める学びの姿への変容が見られました。
 高校生議会での議論の内容や参加の姿の変容から、小中学校においても、机の前に静かに座って話を聴くだけの一斉一律の授業から、子どもたちが課題を共通認識し、協働して納得解を生み出そうとする探求的な授業への転換の必要性を改めて感じさせられました。
 変化が激しく予測困難な時代においては、未来を生きる子どもたちには、自ら人生を切り拓き、生き抜く力が求められます。学んだ内容を人生や社会のあり方と結び付けて深く理解し、生涯にわたって能動的に学び続けることができるよう「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を進めてまいります。

四日市市HP 議会事務局議事課
「令和6年度 四日市市議会高校生議会を開催しました」
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