社会が激しく変化する中、学校教育を取り巻く環境も大きく変化し続けています。
そのような変化の中で、今の社会で求められる学力の向上をはじめ、非認知能力の育成、いじめや不登校への対応、教職員の資質向上、教員不足、教育施設・環境の整備など、さまざまな課題が生じており、教育委員会や学校では、その解消に向けた取り組みに努めています。
まさに教育の変革期の真っただ中にあることを実感しているこの頃です。
なかでも、今求められている学力の向上については、「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善が求められており、基礎的・基本的な知識・技能を身に付けた上で、正解が一つでない社会の問題に対し、納得解を導き出せる「探究的な学び」を進めるため、個別最適な学び・協働的な学びを実践していく必要があります。
そのためには、ICTの活用とともに教育データの利活用は重要なポイントであると考えています。
また、こういった取り組みの基盤として、こどもたちの学びや成長の機会や場の保障に取り組み、「誰もが安全・安心に学べる環境」や「こどもの今を大切にする学校」を創っていく必要があります。
この教育の変革期に乗り遅れることなく、本市が目指すこどもの姿として掲げる「夢と志を持ち、未来を創るよっかいちの子ども」の育成を実現するには、多方面から外部の知見や専門家のアドバイスを積極的に取り入れることが不可欠であると考えています。
四日市市教育委員会では、これまでに国立大学法人三重大学教育学部やいじめ相談アプリを提供するスタンドバイ株式会社と連携協定を締結し、専門的知見を活用してきました。
そしてこの度、新たに国立大学法人愛知教育大学、株式会社ベネッセコーポレーション、認定NPO法人カタリバの三者とそれぞれにおいて連携協定を締結することにより、本市の施策をより実践的かつ効果的に推進していきます。
三重大学と同様に優れた教職員を輩出している国立大学法人愛知教育大学、教育産業界において素晴らしい研究力・開発力から得られた知見を持っている株式会社ベネッセコーポレーションから実践的な教育方法をご教授いただくことで、本市の教育施策の一層の充実を図れるものと大いに期待するところであります。
また、不登校児童生徒が年々増加する中、その背景や状況は様々であり、多様なこどもに対する多様な学びの場の提供が急務となっています。特に、外出することや関係機関等とつながることが困難な不登校児童生徒への支援の必要性が高まっています。
認定NPO法人カタリバには、メタバース空間を活用したオンライン支援を提供いただき、学習機会と居場所を確保し、こどもたちの社会的自立につなげる取り組みを協働して進めてまいります。
国立大学法人愛知教育大学【News&Topics】[外部リンク]
株式会社ベネッセコーポレーション『VIEW next』教育委員会版 2024年度 Vol.2(R6年度共同研究事例)[外部リンク]
認定NPO法人カタリバ【News】[外部リンク]