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四日市市GIGAスクール構想の現在地

 8月7日(木)インテックス大阪(大阪市)で開催された「関西教育ICT展 ~DXで推進するみらいの教育~」でのセミナー「3都市教育長が語る ネクストGIGAで創る次世代の教育」に大津市教育長、枚方市副教育長とともにパネリストとして発表の機会をいただきました。
 「四日市市GIGAスクール構想の現在地」をテーマに、本市として昨年4月から導入している「一人一人のこどもの記録・気持ち・学力・いじめのリスクといった様々なデータを可視化し、チームでのきめ細やかな支援につなげる4つのシステム」の導入にかかる取組を中心に報告いたしました。
 具体的には、以下の4つです。
① こどもに関するさまざまな情報を一元的に表示できるダッシュボード機能による「こどもの記録の可視化」
② 毎日の心の状態を晴れ、曇りなどで入力する心の天気による「こどもの気持ちの可視化」
③ 論理言語力検定と全国学力・学習調査の結果の相関関係を分析することによる「こどもの学力の可視化」
④ いじめ相談アプリやいじめリスクアセスメントによる「いじめリスクの可視化」

 その効果として、出席状況・成績・所見・心の天気など、その子に関する情報を集約することで、これまでは担任が抱えがちになっていた情報を複数の教員で確認することができ、多面的・多角的な理解を深め、より個別最適な指導・支援につなげることが可能となりました。
 また、学力の可視化では、データ連携による相関関係の分析により、これまでの学習効果の検証やこどもの理解を深める指導・支援の改善に活用しています。
 さらに心の天気やいじめリスクアセスメントといったこどもの気持ちや思いを可視化するシステムの導入により、困り感を抱いているこどもに対して教師からのタイムリーな声かけが可能となり、教師とこどもとの信頼関係が深まるなどの効果も確認できています。
 報告の後半には、本市の教育振興基本計画である「第4次四日市市学校教育ビジョン」に掲げる重点施策の一つである「ICTの効果的な活用(四日市市GIGAスクール構想)」の成果と課題について報告しました。この重点施策での取組は、一人一台学習者用タブレット端末と小中学校の高速大容量のインターネット環境を一体的に整備し、ICTとこれまでの教育で培った指導・支援の方法とのベストミックスを図り、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の実践を進めようとするものです。
 次のグラフは、今年4月に実施された全国学力・学習状況調査からICTの活用に関する児童生徒質問紙の結果を示したものです。


 ①のグラフからは、令和6年度における取組の成果として、授業でICTを使用する頻度が大きく向上したことがわかります。
 一方、②のグラフからは、ICT機器を使って情報を整理することやプレゼンテーションを作成することに対して、肯定的な回答をした児童生徒の割合が全国平均より低いことがわかり、授業での効果的な活用についてまだ課題があると認識しています。
 本市におけるICT環境の整備の側面については、全国的にも先進的な取組との評価をいただいており、今回このような大きな場での発表となりました。
 「授業でICTを使用する」という第一段階はクリアすることができたと考えています。今後は、「授業での効果的なICTの活用」についての研究を一層進め、授業の質の向上につなげていきたいと考えています。

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