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好きを育み、得意を伸ばす~自分で選び、自分で決める学びへの転換~

 現在、国では次の学習指導要領の改訂に向けて活発な議論が進められています。

※学習指導要領とは、こどもたちが学校で身につけるべき学習内容や学び方の基準を示した全国共通の教育の指針です。

 9月末には、次の学習指導要領の基となる考え方をまとめた「論点整理」が示されました。その中で、「好きを育み、得意を伸ばす」という言葉があり、私にはとても心に響いています。
 学校教育において、「好きを育み」とは、こどもたちが夢中になって遊んだり、活動に取り組んだりする姿、また「得意を伸ばす」とは、こどもが自分のやりたいことに挑戦し、自信を深めていく姿をあらわしていると考えています。
 こうした遊びや活動は、こども自身が自分から進んで学ぼうとする「主体的な学び」につながります。これは、一人ひとりに合わせて学ぶ、いわゆる「個別最適な学び」の基本です。
 さらに、こどもたちは遊びを通じて感じたり考えたりしたことを言葉で伝え合い、友だちと関わることで、活動の幅が広がり考えが深まっていきます。このようなやりとりは「対話的で深い学び」につながり、みんなで協力しながら学ぶ「協働的な学び」の土台となります。
 今、クラスの中では半数以上のこどもたちが、何らかの支援や特別な配慮を必要としていると言われています。これまでのように「みんなが同じこと」を「同じペースで学ぶ」一斉授業だけの進め方には限界があると感じています。これからは、「好きなことを大切にし、得意なことを伸ばすこと」「自分の考えを持ち、友だちと話し合って合意すること」といった、いわゆる「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に進める学び方に変わっていく必要があります。
 本市の小中学校においては「どんな課題に取り組むか」「その解決の仕方」「友だちや道具とのかかわり方」「発表の方法や表現の仕方」などについて、こども自身が自分で決め、自分のペースで進めていく学びに変わりつつあります。
 このようなこどもたちの「自分で選び、自分で決める」学びを、就学前から小・中学校まで一貫して大切にすることで、こどもの成長や学びにつながり、自分で考え行動できる力を育てられると信じています。
 この考え方を学校・教育委員会の関係者はもちろん、保護者・地域のみなさまにもご理解いただき、共有しながら、一つ一つの取り組みをしっかりつなげていくことで、未来を創る力が育っていくと考えています。


 

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