四日市市立三重平中学校が「第17回キャリア教育優良教育委員会、学校及びPTA団体等文部科学大臣表彰」を受賞したことをうけ、市長を表敬訪問しました。三重平中学校では、校区、地元から四日市市へと段階的に範囲を広げて、地域の社会的課題に対して考えを深めていく学習「四日市学」を実施しています。1年生では、地域の人と防災について学ぶ学習や、地域の商店をPRするチラシを作成する学習を通じて、地域の魅力を知る機会を創出しています。2年生では、職場体験に向けて、事前学習で職場を調べ、自己を見つめ直す学習を行うとともに、事後学習では、発表会を通じて、体験で学んだことの振り返りを行っています。3年生では、生徒が四日市市に対し、地元地域や四日市市のよりよい未来を築くための政策を提案しています。また、「四日市PR活動」として、市役所の担当課職員からふるさと納税の活用方法について学び、PR活動の一環として、修学旅行の機会を活用し、旅行先にて、プレゼンテーション形式での四日市市の魅力紹介やふるさと納税への寄付の呼び掛け等も行っています。

また、「四日市学」による学びを進めていくうえで必要であると考えられる生徒の心の土壌づくりや生徒の自尊感情を高めるための人間関係づくりの一助として、コミュニケーションスキルを学ぶ「平っ子タイム（だいらっこたいむ）」を実施していることも大きな特徴となっています。

表敬訪問には、三重平中学校前田匠校長、同校四日市版コミュニティースクール運営協議会委員長の根来進さん、同校PTA会長の若菜由依さん、同校生徒会長の石原寿道さんが出席され、三重平中学校でのキャリア教育の取組、取組に対する思いなどについて報告されました。学校、地域、保護者が一体となった地域課題解決に向けての取組、県外での発表などに対し、森市長も感心され、「これからもがんばってほしいです。」と話されました。